法務ログ/Beyond happy paradise

法務ネタ・留学(LL.M/法務部員・弁護士)を中心に記載しています。本ブログは法的アドバイスを目的としたものではありません。https://twitter.com/Ishibayashi

留学(LLM)予防接種

米国の大学は授業受講の前提として予防接種を要求しているところが多いです(合格後、具体的な指示がなされます。)。

 

①進学先の要求する予防接種の内容の確認

②自身の過去の接種歴の確認(通常母子手帳にて確認。母子手帳がなくなってしまっている場合、病院での血液検査で抗体をチェックする必要があるようです。)

をした上で、大学の指定フォームを病院に記入してもらう必要があります。フォームは英文になりますので通常の病院では対応が難しいと思いますが、東京の場合、日比谷クリニックや霞ヶ関ビル診療所等の病院が、留学生向けに予防接種+英文フォーム記入を行っているようです。

 

大学側の要求内容と自身の接種歴次第で複数回の接種が必要となる場合もありますので、出国前2か月程度から準備を進めた方が良いと思います。

 

 

なお、病院側でフォームの記入について誤りが生じる場合があるようですので、誤りがないか自らチェックすることが重要です。

留学(LLM)US Visa(F-1)取得について

 F-1 Visaの取得手続きについて備忘録としてまとめておきます。

なお、日本のアメリカ大使館によると3カ月前までの手続き開始が推奨されていますが、出国まで2か月あれば大体間に合います(大学が迅速に対応してくれることを前提にすれば1カ月での取得も可能かと思います。)。

なお、ビザ手続きは変更されることも多いので参考程度に考えてください。

 

  1. パスポートの取得及び確認
  • Visa取得の前提として留学期間+半年の有効期間のパスポートが必要
  • 未所持の場合は速やかに申請
  • 既所持の場合、①有効期間の確認、②記載事項変更の有無の確認(氏名・本籍地等は取得時から変わっている可能性有り)。①と②の関係でパスポートの更新手続きが必要となる場合、下記I-20等の取得手続前に更新が必要です(パスポート番号が変わってしまうため)。
  • パスポートの取得又は更新は、東京在住であれば1週間程度で対応可能
  1. 米国への入国後最初に通う大学の確定→I-20の取得
  • Summer Schoolから通う場合Summer Schoolの大学、LLMのみ通う場合LLMの大学がこれに該当します。
  • I-20は最初に通う大学からのみ取得します(Summerに通う場合、LLMのI-20は(SummerとLLMが同じ大学でかつI-20を一体にしているような場合を除き)出国段階では不要です。入国後、LLMが始まる段階でTransferという手続きを行って取得します。)。
  • I-20は、大学によるAdmission後、留学者が申請してから1週間程度で発行される場合が多いようです(担当者に大きく左右されますが、出国が迫っていれば割と急いでくれるようです。)。I-20は原本である必要があるので、米国から日本に届くまでもう1週間程度かかります。
  1. 米国大使館提出書面の作成等

      以下は、I-20の到着待ちと並行して進めることも可能です。

  • DS-160の作成
  • SEVISの支払い(2017年は200US$)
  • Visa申請料の支払い(2017年は18,000JPY)
  1. 大使館面接
  • I-20の取得+上記3の書面作成後、ウェブサイトにて面接を予約。なお、出国が迫っている場合は例外的にI-20の原本取得前でも面接の予約は可能なようです(その場合も面接の時点ではI-20の原本が必要なようです)。
  • 面接は、30分単位で時間を予約する(8時30分~12時とかだったと思います。)ことになっていますが、実際問題、この時間はあまり意味がなく、着いた方から面接している印象です。
  • 面接当日は、大使館前の道路に並んで待たされます。基本的に早い時間に行った方が待ち時間は短いです。また、持ち物制限が厳しいので注意が必要です(大きめのバッグ等は原則不可のようです、お目こぼしになっている場合もあるようですが…)。
  • 面接自体は、銀行の窓口のような場所(部屋ではなくオープンスペースです。)で数分程度行われます。LLMに限れば費用証明(スポンサーがいればスポンサーレター、自費なら銀行の残高証明)が万全であればほぼ問題ないと思います。

留学(LLM) 合格基準について

日本人のLLM留学における、合否はほぼほぼTOEFL(+コネ・法曹資格の有無)で決まっているように思います(例外的にハーバードはGPAの比重が高い。)。推薦状(推薦者が出願先とコネのない方の場合)、Statement of Purpose(SOP)及びResumeも無関係ではありませんが、これらは加点要素というよりも「日本人間の競争においてTOEFL(+コネ・法曹資格の有無)が同点で並んでいる場合の比較要素」と考えた方が妥当ではないかと思います。

 

日本人の出願が多い学校の大雑把なイメージとしては、

 Harvard・Stanford

---------100~105点以上+α(GPA等)の壁------

 Columbia・Chicago・Penn・NYU・Berkeley

---------100点~105点の壁------------

 Virginia・Michigan・Duke・Northwestern・Cornell・Geogetown

-------100点~95点の壁-----------

 ULCA・USC・Boston

--------95~85点の壁------------------

といった感じです(上記の「壁」はこれを超えていないと足切りされるという意味ですが、例外はあります。)。コネがあると壁が少し下がるイメージです。

 

ただ、当然のことながら、受かりにくい学校が「良い」学校なのではなく、実際の進学先決定においては専門分野等が考慮されていることが多いです。

 

なお、Agosが過去の出願結果(各出願者のTOEFL、GPA等とその合否)を無料で公開しているので、出願先の選定においてはこれが参考になると思います。

留学(LLM) TOEFL対策 Listening

Listeningは苦手な方が多いですが、①英語の聴き取り能力、②単語力、③TOEFLトピックへの慣れができれば、安定的に26点以上をとることが十分可能だと思います。

 

①については、集中的に英語を聴く機会を設ける(日々の問題演習)も大事ですが、その前提としてWeb TOEFLのListening 18daysコースを受講することをお勧めします。このコースを受講し、Assignmentを含めてこなせば着実なレベルアップが図れると思います。このコースのAssignmentはかなり重い内容(講義1day分について3~4時間かかるAssignmentが科せられる)ですが、手抜きせず必ずこなすようにしてください。おそらく講義だけ聴いてもほとんど意味がありません。

 

②については、基本的にReadingと同様であり、これまでに英語を集中的に勉強したことがない場合は「DUO 3.0」から始めてください。一定程度英語を集中的に勉強をしたことがある、又は、「DUO 3.0」の単語をおさえた方は、「TOEFLテスト英単語3800」でTOEFL固有の単語をおさえてください。

 

③は公式問題集(赤+青×2)に加えて、TOEFL MAP Advanced及びDavid choあたりをこなすことをおすすめします。後2者は「ハングルプラス」というネット通販で購入可能です。また、疲れていて問題演習が難しい時にはReadingでも紹介した「TOEFLテスト基本ボキャブラリー2000」を聴くこともトッピク慣れに有益です。 

 

なお、ノートテイキングに悩む方が多いようですが、個人的には「2つの種類の何かを比較する」といったタイプのような「概念の混同が生じる可能性がある」問題以外では不要だと思います。

 

留学(LLM) TOEFL対策 Reading

おそらく日本人が一番得意な科目かと思います。

この科目の目標は、常に28点以上を取れる様になることです。Readingの28点を所与にしないと、(帰国子女等でない限り)安定的に100点を超えるのは困難だと思います。ただ、学生時代英語が苦手だった筆者でもRadingでの安定的な28点取得は可能でしたので、Readngでの28点以上獲得自体はそれほど難しいものではないと思います。

 

勉強法としては、①単語力の強化、②トッピックへの慣れ、③問題形式への慣れ、に尽きます。

 

まず、①は、これまでに英語を集中的に勉強したことがない場合は「DUO 3.0」から始めてください。これ自体をやることでTOEFLの点が上がるわけではありませんが、大前提としてこの単語帳程度の単語はおさえておく必要があります。

一定程度英語を集中的に勉強をしたことがある、又は、「DUO 3.0」の単語をおさえた方は、「TOEFLテスト英単語3800」でTOEFL固有の単語をおさえてください。この単語帳のLEVEL3+下記の②をこなすと、徐々にTOEFLのReadingの内容が分かる様になります(LEVEL3までの単語をおさえるだけで点がとれるわけではないので注意してください。)。

 

次に、②は「TOEFLテスト基本ボキャブラリー2000」から始めることをお勧めします。元々Readingがある程度できる方は公式問題集(青本)から始めても良いのですが、大抵の方はいきなり公式問題集をやっても難しすぎると思うので、まず、この「2000」程度の易しい内容から始めた方が良いと思います。

順番としては「TOEFLテスト基本ボキャブラリー2000」→「これで完璧!TOEFLテスト続基本ボキャブラリー2000語」(入手できれば)→「公式問題集」(青+赤×2)あたりがお勧めです。

 

最後に、③ですが、これは公式問題集がお勧めです。公式問題集をやり終わってしまった場合、TOEFL MAP Advanceという問題集(韓国の出版社が発行)をおすすめします。なお、韓国の出版社が発行しているTOEFL関係の本は「ハングルプラス」というネット通販で購入可能です。

 

①~③は、順番にやっていくというよりも、(1)3800のLEVEL2ぐらいをおさえた段階で、2000を読む+青本を解く、(2)3800のLEVEL3の半分ぐらいをおさえた段階で2000の続を読む+赤本1を解く、(3)3800のLEVEL3の全体をおさえた段階で赤本2を解く、(4)3800を総復習しつつ、MAPを解く、というように並行的にやるイメージです。